輸入貿易におけるフリータイムとは?デマレージとディテンションも徹底解説! B2BD2CEコマースSNIFF news副業法律・制度物流・倉庫 2024.07.22 Facebook Twitter URLコピー 輸入ビジネスに携わると、通関時に「フリータイム」という言葉を聞くことがあります。 中国輸入においては、代行業者を利用することが多いため、このフリータイムについては詳しく知らない人も多いでしょう。 今回の記事では、輸入ビジネスを行ううえで知っておくべき重要な知識として「フリータイム」を解説します。 場合によっては輸入時の追加コストとなってしまうこともあるので、最後まで読んでご自身の知識として習得してください。 目次1 輸入貿易におけるフリータイムとは?2 フリータイムの計算方法とは3 フリータイムを過ぎた場合どうなるか?3.1 デマレージ(Demurrage)とは3.2 ディテンション(Detention)料金とは3.3 デマレージ(Demurrage)・ディテンション(Detention)の注意点4 まとめ 輸入貿易におけるフリータイムとは? フリータイムとは、下記の通りコンテナ輸送の貿易取引における、コンテナの保管と貸し出しに関する無料期間を言います。 ・本船から陸揚げ後、港のコンテナヤードからの搬出が猶予される無料保管期間・コンテナヤードから搬出したあとコンテナを返却するまでの無料貸出期間 中国輸入でも中国の仕入先から日本の港に荷物が到着すると、輸入コンテナはいったんコンテナヤードで一時保管され、税関において輸入の許可申請等の手続きが始まります。 貨物は税関から輸入許可が下りるまで引き取れませんので、通関が行われている期間、コンテナヤードにおいて無料でコンテナを置かせてもらえるのです。 通常は、通関書類の不備や各種検査の対象になり手続きが長引くなどの特殊な事情がない限り、搬入された当日中にコンテナが引き取られます。 しかし、新しい商品を輸入通関させたり検疫を受けたりする際、当日中の引き取りができないことも珍しくないため、一定期間のフリータイムが設けられているのです。 ただし、無料期間には期限があり、それを過ぎると超過費用が発生します。 この超過費用は決して安くはないため、フリータイム期間内に貨物を引き取りコンテナを空にして返却することが重要です。 フリータイムの計算方法とは フリータイムの日数は、貨物が目的地の港に到着した日からカウントされ、この間に荷主は通関処理を行い、コンテナの中身を取り出し、空のコンテナを返却することが求められます。 フリータイムのカウントが始まる日は、通常、コンテンツマーケティングへの搬入日の翌日からとなります。 フリータイムの日数は船会社によっても異なりますが、だいたい5~10営業日が一般的で、土日祝日はカウントされません。 また、冷凍機能を持つリーファー・コンテナなどの特殊コンテナのフリータイムは、1〜3日間と短い傾向があります。 ただし、フリータイムを過ぎると、土日祝日も延長料金の中に含まれるので注意が必要です。 フリータイムを過ぎた場合どうなるか? フリータイムの日数が経過すると、デマレージ(Demurrage)料金やディテンション(Detention)料金といった追加料金が発生します。 どちらもコンテナ1本毎にかかる追加料金なので、注意が必要です。 また、下記のような特殊コンテナと呼ばれる部類のものは、一般のドライコンテナよりも割高の料率に設定されているケースが大半です。 ・リーファーコンテナ(温度管理機能付きコンテナ)・フラットラック(側面・天井が無いタイプのコンテナ)・オープントップコンテナ(天井がないタイプのコンテナ) デマレージ(Demurrage)とは デマレージ(Demurrage)は、港のコンテナヤードに蔵置したコンテナの引取猶予期間を超過した場合に発生する超過料金のことです。 ちなみにデマレージは、保税地域(※)であるコンテナヤードにコンテナが置かれたときにかかる費用なので非課税です。 ※保税地域:外国から輸入された貨物を、税関の輸入許可が下りていない状態で関税を留保したまま蔵置することができる場所のこと。 また用船で貨物輸送する際に、取り決めた積み・揚げの碇泊日数を過ぎて荷役を行った際に支払う滞船料のことも言います。 料金は日毎に発生し早期搬出を促すため、一定期間を過ぎると値上がりして高額な保管料が発生するのが一般的です。 逆に早くコンテナを引き取った場合や早く用船の荷役を終えた場合、早出料(Despatch)を船会社から受け取ることが出来る制度を設けている所もあります。 延長料金の目安として下記ジェトロの計算例を参照ください。ただし、下表は一例であり、実際の計算ルールと料金は船会社によって異なります。 引用:JETRO HP・コンテナのデマレージとディテンション・チャージとの違い 見方が分かりにくいかも知れませんが、上表におけるドライコンテナ20フィートでデマレージが1-4日/3,000円の場合、超過期間が1-4日間であれば超過料金として、1日3,000円が発生することを意味します。 つまり、4日超過した場合の超過料金は、3,000円×4日=12,000円です。 5日を過ぎると1日当たりの超過料金の金額が倍の6,000円となり、10日以降はさらに倍の12,000円となります。 「早期搬出を促すため、一定期間を過ぎると保管料が値上がりして高額となります」と説明したのは、このような計算のされ方を意味していたのです。 ディテンション(Detention)料金とは ディテンション(Detention)とは、コンテナ返却猶予期間を超過した場合に発生する超過料金のことです。平たく言えば、コンテナ返却延滞料です。 コンテナヤードでの保管にフリータイムがあるように、荷物を空にしたあとのコンテナにも返却猶予期間としてフリータイムが設定されています。 空のコンテナは、コンテナ保管場(Van Pool)に返却しなければなりません。 コンテナヤードから納入先にコンテナを搬出した後、フリータイムを過ぎてもコンテナが返却されない場合に課されるのがディテンション(Detention)です。 料金は日毎に発生し、これも早期搬出を促すため一定期間を過ぎると保管料が値上がりして高額となります。 延長料金の目安として下記ジェトロの計算例を参照ください。ただし、下表は一例であり、実際の料金は船会社によって異なります。 引用:JETRO HP・コンテナのデマレージとディテンション・チャージとの違い ディテンション(Detention)もデマレージ(Demurrage)と同様の表の見方をしてください。 ただし、ディテンションは国内にコンテナが置かれた状態でかかる費用なので、デマレージとは違って課税対象となります。 デマレージ(Demurrage)・ディテンション(Detention)の注意点 フリータイムの日数を守ることは、輸入業者にとって重要な課題となります。 フリータイム内にコンテナヤードからの貨物の引き取りとコンテナの返却を完了させることで、追加料金を防ぐことが可能です。 また、必要に応じてフリータイムの日数を延長する交渉も可能ですが、その際には船会社との協議が必要となります。 年末年始やゴールデンウィークなど大型連休前後のタイミングでの輸入は、フリータイムの問題が表面化しやすい傾向にあるので、より注意が必要です。 デマレージとディテンションは、それぞれコンテナ1本ごとにカウントされる超過料金なので、混載便を利用した場合、輸入者に請求されることは殆どないと言えるでしょう。 まとめ 港のコンテナヤードでは、貨物蔵置スペースを絶えず確保するために、輸入者はなるべく早く貨物を引き取る必要があります。 これを促すために、フリータイムを過ぎた場合の超過料金であるDemurrage(デマレージ)とDetention(ディテンション)があるのです。 フリータイムについての理解は、これらの超過料金の発生のリスク回避にもつながります。 このような輸入の超実務手続きに関わることはあまりないと思いますが、仕組みを知っておくといつか役にたつことがあるかも知れません。 THE直行便では、このような実務も経験豊富なスタッフがお客様に代わって最適な方法で手続きを進め、余計なコストが発生しない体制を整えています。 したがって、デマレージやディテンションといった追加料金を心配する必要もありません。 代行業者にお任せの中国輸入を始めたい方、現状の輸入を見直してみたい方はぜひ一度お問い合わせください。 【5/12~5/31限定】新規登録でお得なクーポンゲット! 5月12日~5月31日の期間中、新規登録いただいた方に、今すぐ使えるお得なクーポンをプレゼント! 【クーポン内容】・税込5,000円以上のご注文で500円OFF 【対象商品】・CKB Choice全商品 ※クーポンは発行から14日間有効※お一人様1回限りご利用いただけます※他のクーポン・キャンペーンとの併用不可 このチャンスをお見逃しなく! いますぐ無料登録する